まねる~The first trial of communication to the world~
小学生頃までの子どもたちは、 基本的に人なつっこい。 初対面でもすぐに仲良くなれる。 でも、中にはクラスに馴染めなかったり、 すぐ暴力的になったり、 感情的になったり、 自分の殻に閉じこもったりする 子どもたちもいる。 こういった子どもたちにはまず、...
見守る~watching over~
子どもたちの笑い声や歌声が たえず響きわたるアートの時間。 幼稚園、保育園でのアートセラピー(芸術療法)の現場は 一見とても平和な空気が流れている。 アートセラピストも子どもたちの間を行き来しながら のんびりと過ごしている。...
未来を語る絵~小児科の子どもたち~ Children with Leukemia
私たちが無心に、夢中になって描いた絵(自発的描画)には 何気ない落書きの中にも、 無意識水準からの情報がたくさん詰まっています。 過去、現在だけでなく、 未来の情報も。 ロンドン在住のユング派の心理療法家、スーザン・バッシュは 絵が内的世界だけでなく身体的・生理的情報をも...
アートセラピーでのアクシデント~The accidents in AT lead us to the new sages.~
芸術療法をしていて面白いことは 「アクシデント」が起こって それが状況を好転させることがあること。 すぐにぐずぐずすることで気を引くのがお決まりの 4歳のRちゃん。 新しくなったフェルトペンを早速使ってみたけれど、 インクがどどどっと出てきて、 手がすっかり汚れ、...
小さなアーティストの即興アート ~Non-stop Improvisation~
描くのが好きなBくんとFくん。 普段は一人ひとり描いていている2人、 今日はノリに乗りすぎて、 自分の紙の中では表現が収まりきらず、 前の友達の紙の上に描きはじめ、 そのうち、 2人で即興コラボを始めた。 ほとんど話すことなく ノンストップで...
イメージが語る~The spontaneous image talks a lot~
うわ~すごおーい! うれしい~! 楽しいね~。 と、くったくなく、自由に、 豊かな感情を表現できる子どもたちがいる一方で いつも攻撃的で、イライラしたり、 そわそわと不安げで、 ときどき爆発して暴力的になったり、 ジェットコースターのように...
グループの力、一人の力
いつもの3、4歳児のグループに一人欠席がいた。 長いお休み、つまり引っ越しだった。 いつものようにセッションが始まると、 いつもとは全く違った子どもたちの雰囲気。 いつも静かに絵を描いていたNくんは、 のびのびと話しながら楽しそうに描き♪...
次のチャプターへ~When we start the next chapter~
夏が過ぎると子どもたちはぐぐっと一回り、二回り成長する。 体だけでなく、心の成長も目にみはるものがある。 その成長ぶりは、熱帯雨林の植物のように、 1週間見ないだけでも、何センチも太陽に向かって芽を伸ばしていく。 年下の子どもたちをサポートしてあげれるようになっていたり、...
「悲しい」って?~What is Sad feeling?~
ほとんどの子どもたちは「悲しい」のが大嫌い。 「今日は悲しい顔を描いてみよう。」 というと、たいていは、 「え~!」 「いやだ~!」 「かけない!」 といった反応が返ってくる。 さっきまで泣いていた子でさえも 「あまり泣かないから忘れちゃった」と、 驚きの発言をする。...
赤い色と子どもたち ~Burning Red in Children's Drawings~
子どもたちの色遣いはどれも鮮やか。 逆に鮮やかでない絵は、ちょっと注意してみる必要がある。 今、ちょっと落ち込んでいるのかもしれないし、 感情がうまく出せない性格なのかもしれない。 感情の発達が遅れている場合もある。 今年の年中クラスのメンバーは赤が目立つ。...