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赤い色と子どもたち ~Burning Red in Children's Drawings~


寒沢AT.jpg

子どもたちの色遣いはどれも鮮やか。

逆に鮮やかでない絵は、ちょっと注意してみる必要がある。

今、ちょっと落ち込んでいるのかもしれないし、

感情がうまく出せない性格なのかもしれない。

感情の発達が遅れている場合もある。

今年の年中クラスのメンバーは赤が目立つ。

赤は、生命力を表し、成長したい欲求、情熱などを表す一方、

ケガをしている時、苦しみや怒りの表現としても使われる。(Kellog, 1986)

小児科に入院している子どもたちもよく赤を使うが、

体が健康な子どもたちとは少し違った意味を含んでいる場合がある。

この赤は「バーニングレッド」とよばれていて、

炎症、病気による消耗状態、

または闘病による心の消耗状態を表していることが多い。(Back,S.1990)

「怒り」をあらわしているのか、「情熱」を表しているのか、

色の使われ方、筆圧、絵の構成、描いている様子、

表情や態度と絵のギャップなどを見ながら

今の心を見ていく作業が、

芸術療法(アートセラピー)では、大きな入り口となる。

すべての物事にプラスとマイナスが混在しているのと同じく、

どの色にもプラスとマイナスの意味が含まれている。

赤をよく使うエネルギーの高いこのクラスの子どもたち。

このエネルギーをどの方向に向けていくのか、

どのようなサポートができるか、

これからのセッションが楽しみだ。


 
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