一緒に違う方法を見つけてみよう!~Let's find another way with me!
やりたいけどうまくいかないことがあると
ぐずぐずしてしまう、かんしゃくを起こす、
すぐにあきらめる、子どもたちがいます。
子どもたちは「できない」のではなく
「やり方」、「表現の仕方」が分からないだけ。
ここで大切なのは
私たち大人がモデルになって
行動で「して見せる」ことです。
口先で「こうすればいいんだよ」ではなく、
一つ一つの動さを分析し、そのプロセスを明確に、
ゆっくり、モデルとなって見せることで
子どもたちはそれを観察し、
覚え、手足を使って「まねる」ことをし、
最終的に自分のものにしていきます。
(Montessori, 1946)
くつを履く、脱いだものをたとむ、
おはしで豆をつまむ、といった日常から
折り紙、積み木、縄跳び、といった遊びまで
ゆっくり、明確に「見せる」ことで
子どもたちは何回も繰り返しまねて、
自分で自分を教育していく。
(子どもたちはお母さん・お父さんのまねが大好きです!)
そして充実感を味わったとき、
さらに、大人が一緒に喜んでくれた時、
それが自信につながってくる。
この経験は人生を生きる力の基となります。
人生を重ねた大人にも同じことが言えます。
物事がうまくいかないとき、
人間関係がこじれたとき、
しかも同じ相手と同じようなぶつかり合いがあったとき、
落ち込みますね。
でもそれは何か「やり方」が間違っていただけ。
相手だけに原因を求めるのではなく
自分を責めるのではなく、
自分も見直し変えていく必要があります。
それは、ただ、子どもたちのように
他のやり方、選択を知らない、
他の感じ方、行動の仕方を
知らなかっただけかもしれません。
そんな時、私たち大人も初心に帰り
新しいやり方をもう一度学ぶことが必要です。
大人が自分を再教育する方法の一つに
”セルフ・リペアレンティング”があります。
インナーチャイルドをケアして再養育しするワークです。
このワークは簡単に言うと、
「社会で生きていく方法を、自身に教えることを目的とし、
難しい場面に対処するときのため、
自身のちからをのばし自信をもてるようにし、
礼儀、非暴力、共感、自尊の心、人権、
そしてほかの人を尊重する精神を自身に教える。」
(Ishiyama, 2017) ものです。
うまくいかないとき、
大人も、もう一度学んで、やってみる。
大人はいろんな経験をしてるぶん、
一度頭を真っ白にするのに時間がかかるけれど
頭を真っ白にして学びなおす。
大人も迷いながら、ためしながら、生きている。
数年しか生きていない子どもは
なおさらですね。
だから、
ズボンがはけなくぐずったり、
折り紙がおれなくて破ってしまったり、
「ありがとう」がうまく言えなかったり、
食べこぼしてしまったり、
「どうしてこんな簡単なことできないの?」
「急いて!何やってるの!」
という前に、
立ち止まって、ゆっくりやり方を示してあげる。
こうするするんだよ、と黙って
愛情たっぷりに示してあげる。
そういった時間を増やして
子どもたちと自分、
自分と自分の絆を深めていく、
淡々とした毎日の中に
喜びを見つけていく。
そこに幸せのヒントがあります。