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アートセラピー(芸術療法)とは?

 

What is Art Therapy?

 

 

アートセラピー(芸術療法)は描画やコラージュ、造形などの創作活動を介した心理療法の一つです。

アートセラピストの支えのもと、

言葉では表現しにくい気持ちを「絵」という非言語のツールでアウトプットして

今、心の中で何が起こっているかを意識化し、自分を見つめていきます。

ここでのアートは

芸術性の高い作品をめざすのではなく

色や形、イメージを使って

言葉では表しきれない、または気づいていない

「今の自分の気持ち」を表現し

必要なら、よりよい未来を作るためのツールとして使います。

 

現在、アートセラピーは幅広い分野で使われています。

心身症、PTSD、うつ病、統合失調症、など精神的なもの、

学習障害や自閉症、情緒障害、摂食障害、

事故による脳の損傷のリハビリ、

アルツハイマーやパーキンソン患者、末期がん患者、

また、子どもの教育や大人の自己啓発の分野にも幅広く貢献しています。

まだまだ日本国内では認知されてはいませんが、

その効果は高く評価されていて

アメリカは精神保健州認定資格になるなど、保険適用にもなっている心理療法です。

 

そして米国やヨーロッパでは、

専門的に教育・実習の経験をつんだ治療者が行う専門性の高い心理療法として知られている一方、

日本ではまだ新しい分野で、専門的な知識や経験は、個人に委ねられているのが実状です。

 

少なくとも数万年前、言葉が話される前から、

私たちは暗い洞窟に、内側にあるものを目に見える形で描きはじめました。

心の中で起こっていることを表現したい、

ほかの人とコミュニケーションをして繋がりたい、

という人間の強い欲求が生み出したツールでした。

絵を描くということは、

「自分とは?」という問いに答えていくための

創造的なプロセスであり、

描くことそのものに心を落ち着かせる力もあります。

集団にとけこめず孤立した子どもたち、家にも学校にも居場所のない子どもたち、

言葉が十分でないため理解されずに育った子どもたち、

社会生活が困難なほど落ち込んでいる大人たち、

言葉で表現できず体で表現する子どもや大人たち、、、

アートを通して心からの声を表現することができたとき、

時に涙し、笑顔がもどり、目に光がもどってくる場面に幾度もなく出会ってきました。

人と人の間、また意識している自分と本当の自分とのが希薄になりつつある現代、

アートに新しい可能性があると実感します。

より多くの人たちがアートセラピーを通して

本当の自分を再発見し、

人生に新しい息吹を吹き込み、

そしてその幸せの輪を少しずつ広げ

世界とつながっていく体験をしてもらえたら、

と願っています。

小さな光たちはいつのまにか世界へと広がり

輝くはずです。

まずは、私を知ることから始めましょう!

 

 

 

 

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