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「悲しい」って?~What is Sad feeling?~


ほとんどの子どもたちは「悲しい」のが大嫌い。

「今日は悲しい顔を描いてみよう。」

というと、たいていは、

「え~!」

「いやだ~!」

「かけない!」

といった反応が返ってくる。

さっきまで泣いていた子でさえも

「あまり泣かないから忘れちゃった」と、

驚きの発言をする。

彼らには「過去」という文字はないようなもの。

精一杯今とここに生きているのがよく分かる瞬間。

今日のセッションは前から気になっていた

母親を数年前に亡くしたRちゃんを中心に進める。

もちろん、他の子どもたちにも、

感情のエクササイズとして効果的だった。

いつもはすぐに始めるRちゃん。

今日はなかなか進まない。

「悲しい顔が分からない」

「知らない」

といって、描けず、

しばらく手を止めて白い紙を眺めている。

白い紙とずいぶんにらめっこした後、

「笑顔の私」を2人描き、

しばらく違う絵を書いた後、

「悲しんでる私」を小さく薄い黄色で左上にプラスして見せてくれた。

いつも笑顔で、時折強がっているのが分かる彼女。

「悲しいときは泣いてもいいんだ」

「寂しいときは寂しいって言っていいんだ」

脳内のシナプスとシナプスが道を作るように、

感情のシナプスができ、

彼女の中に、今まで気づかないように隠していた感情のチャンネルが

できつつあるのが分かるセッションだった。

いつでも泣けたら、人の痛みもわかり、

もっと人間的な深みがでてくる。

子どもたちは生命力にあふれている。

生命力とは「生きよう、治ろう、成長しよう」という本来生物に備わった力のことだと、

恩師が何回も何回も繰り返しておられたのを思い出す。

一見わいわいと、平和な空気のながれる幼稚園、保育園だが、

それぞれ違った、酷な課題を抱えている子どもたちがたくさんいる。

でも、「生命力」に満ち溢れた子どもたちは、

どんな過酷な状況も乗り切れる力が備わっているように思う。

アートはそんな人間のエネルギッシュな生命力を

目でみることができ、エネルギーをもらうこともできるツール。


 
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