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遊びは癒し~playing is "therapy"~


子どもたちは基本的に

とてもフレンドリーだ。

知らない大人にも

古い友人かのように話しかけてくる。

私の息子は初対面のお母さんの膝に

いきなり座ってよく驚かれていた。

もちろん、そうじゃない子どもたちも多い。

母親の後ろに隠れたりするのは、まだいいが、

物を投げたり、その人の嫌いそうな虫を投げたり、

あいさつ代わりに水をかけたり、、、、、

「フレンドリー」なはずの子どもたちが

どうしてわざわざ人を

「困らせてしまう」のだろう?

そこにはちゃんと理由があり、

子どもたちは「行動」という言葉を使って

メッセージを伝えている。

子どもたちの遊びを見てみると

その答えを見つけることができる。

ヒーローごっこでやっつけたり、いじわるしたり、

友達の作った砂の城を壊したり、通せんぼしたり、

お母さんのように年下をなぐさめたり、あやしたり。。。

子どもたちは「遊び」の中で、

日常の肯定的な感情や

否定的な感情を表現し、

再現し、そして浄化している。

遊び、とくに「ごっこ遊び」のなかで

さまざまな感情を試し、

やりとりを通して、解決していく。

大人におこられたり、

嫌なことがあったら、

遊びの中で逆に

人の嫌なことをしたり、

人形をいじめたりしながら、

「自分が持っていたくない感情を

他者に投影する」(Klein, 1975)

そうすることで、浄化していく。

これは大人も同じ。

人は自尊心が傷つけられると

自分を守るため、

他者を不快にし、

優越感を感じることに

喜びを感じる傾向があるようだ。

(Fein & Spencer, 1999)

うわさ話や、批評、評価、、、

趣味や友人との会話、ショッピング、飲み会など

いい方法で発散する人も多い。

子どもたちも同じく、発散しようとする。

嫌な感情や体験は早く捨ててしまいたい。

子どもたちにとっては、「遊び」がそれにあたる。

遊びは癒しの場であり、

学びの場であり、自分を発見する場。

アートにはこれがとてもよく現れてくる。

白い紙の上で、それぞれの物語が描かれる。

この夏は是非、

習い事や旅行のスケジュールを立てる前に

大人が用意した遊びでなく、

子どもたちが自由に想像力を使える時間を

子どもたちにプレゼントしてほしい。

そんな時間の中で、

子どもたちは人生で大切な基盤を作っていく。


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