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プレゼント~the presents represent 'present'!


プレゼント

いつの時代からか、

日本でも

クリスマス・お正月が

プレゼントのシーズンとして

一大イベントになっている。

5,6歳の子どもたちに

「クリスマスにサンタさんから何をもらいたい?」と聞くと

即座に「~が欲しい~!」と返ってくる。

けれど3,4歳の子どもたちに

同じことを聞いても

「ん~。。。。」

と反応はいまいち。

「そこまでいうなら

考えてあげてもいいよ」

という勢いだ。

たった数年違うだけで、

これだけ反応に温度差があるのは面白い。

「文化」「習慣」「価値観」が

どう子どもたちの思考、行動、感情に、

そして今後の人生に

大きな影響を与えていくか

そのちょっとした瞬間が垣間見れ、

いつも不思議な感覚になる。

さて、プレゼント、

子どもたちは大人に負けないくらい

プレゼントをあげることが大好きだ。

どんぐり、石、枯葉、四つ葉のクローバー、虫、羽、絵、折り紙の作品、、、

私の「プレゼント箱」は一年で一杯に。

子どもたちの「心」をもらったということで

1年箱に保存しているプレゼントの山。

大人の観点から見ると

どう使ったらいいのか、

もらっても困るものばかり。

一般的に2歳頃までは

「自分の好きなもの」あげる傾向があり、

2歳過ぎると、「相手の好きなもの」を

予想してプレゼントすることができるようになる。

この時代はとても大切な時期だ。

2歳前後から言語が急に発達して、

次の数年でコミュニケーション能力が発達し、

4,5歳になると

「相手が何を望んでいるのか、好んでいるのか」といった

「他者の心を理解する」力がついてくるからだ。

(Music, 2011)

この時期が、ちょうど自分の姿を鏡で認識できる時期

と一致しているのは面白い。

客観的に自分を見ることができて初めて

目の前にいる人が

自分と違った人間であることが分かるようだ。

こういった「他者を理解する」能力は

人間関係の経験、

とくに「関心を払ってくれる大人」

を通して成長・発達していく。

まわりの大人に理解されなかったり、

無視されたり、一人でいる時間が長いなど

心の触れ合いが少ない子どもは

他者の心を理解する力も発達しない傾向がある、

という報告もある。

(Lieberman et., 2005)

同じプレゼントでも

成長段階でその意味あいが大きく変わってくる。

どんなプレゼントでも

プレゼントの内容ではなく

その心を「共に喜ぶ」

こういった

日常の些細な交流の積み重ねが

私たちの土台となり、

そして子どもたちの今を形作っている。


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